少年ジャンプ 20年12号の「ワンピース」971話を読んだ感想
おでんさん、釜茹でにされる?
釜茹でだから普通にお湯だと思っていたら、油??まじすかっ!?おでんがカラッと揚がってしまうんですか?食べ物の話だったらいいのですが、これは人に対する行いです。カイドウがどんだけ残虐なのかということがよくわかる事柄ですね。
っていうか、人が油で煮られるところを見に行く民衆も、どんな神経をしているのかと思ってしまう。集まった理由が「おでんさんが処刑される事を抗議する」ためなのであれば理解できるのですが、一瞬で絶命する様を見に来ているだけなのだとしたら、どちらかといえばカイドウ側にいると感じてしまう。
その民衆のスタンスは現代の日本人にも似ているように感じました。
権力者(政治家)が普段行っている行動の真意を知らずに同調してのさばらせ、「この人がやっていることは間違ってないから指示する」ってことを妄信している。
刑が執行されそうな間際、おでんさんは一つの提案をカイドウに投げかけます。そちらが設定した制限時間を窯の中で耐えることが出来たら残ったものを開放してほしいと。
カイドウは笑いながらそれを受け入れ、時計を持ってくることを指示します。
おでんさんの作戦!!
おでんさんは家臣が乗った橋板を持って一人、釜茹でに耐える考えです。家臣の皆は止めるように言いますが、おでんさんは自分の信念は曲げません。
民衆たちからは心無い言葉がおでんさん達に投げられますが、本人は何も反論せず、ただただ耐え忍んでいます。
そこに身を隠しながら動向を見守っていたしのぶが居ても経ってもいられず、民衆の前に姿を出します。真実を語るために…。
しのぶから語られる事の真実
『オロチが将軍の座についたのは、国を滅ぼし復讐を果たすため』。しのぶは知っていることを赤裸々に語り始めます。
- 幼少期にオロチが陥った状況
- オロチがカイドウに渡す貢物の内容
- なぜ裸踊りをつづけたのか など
復讐の鬼と化しているオロチとは対照的に、おでんさんの多くを語らずしかし民衆たちを深く愛している行動は深くおでんさんの人間味が出ているエピソードだと思います。
思うこと
カイドウと交わした制限時間を耐え抜いたら身柄を開放するという約束。これってほぼ100%反故にされてしまいますよね?だって捉えた民衆を開放するための船を作ってなかったのですから。なのに、おでんさんは約束を結びました。
これはこの後に一縷(いちる)の望みをかけた行動なのでしょうか。何か時間をかければ事態が良い方に進む手があるのでしょうか。来週を待ちたいと思います。